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2022年11月15日
2010年に放送開始した『ウォーキング・デッド』(以下TWD)もついに11月21日、ファイナル・シーズン最終回が配信になる。ラストの展開は? スピンオフはどうなっているのか? 関係者&出演者たちの発言や新情報をお届けする。
Greg Nicotero at arrivals for THE WALKING DEAD Season 10 Premiere, TCL Chinese 6 Theatres, Los Angeles, CA September 23, 2019. Photo By: Priscilla Grant/Everett Collection
気になる最終エピソードの監督は、『TWD』にはシーズン1で特殊メイクと製作で参加、シーズン2から監督も手がけ、シーズン4から製作総指揮にも参加してきたグレッグ・ニコテロ。彼は「Entertainment Weekly」で最終回についてこう発言している。
「僕らはシーズン1~3の雰囲気に戻ろうと考えた。ウォーカーの脅威がリアルで、危険は高く、コミュニティを救うためにやらなければならないことがある状況だ」。そして、いつもよりも「血みどろ」な表現を少し増やしたそう。ドラマはノンストップで進むが「突然、観客は何かを感じる瞬間に直面する。このシーンをとても誇りに思っている」とのこと。ということは、何かとんでもないことが起きるはず。最終話の1話前となる最新話、第23話である出来事に見舞われたリックの娘ジュディスはどうなるのか。そして、イライジャを探しに出かけたジェリーが無事に帰ってこれるのかも気になるところだ。
さらに、シーズン2から製作に参加し、シーズン4から製作総指揮を務め、今は『TWD』ユニバースのチープ・コンテンツ・オフィサーを務めるスコット・M・ギンプルはこうも語っている。「これだけ長く続いたシリーズになると、主要登場人物たちはみな、それぞれの最後が描かれなくてはならないと考えている。だからとても強烈なドラマになる」。となると、誰かが予想しなかったような最後を迎えるのかもしれない。
TENET, Clemence Poesy, 2020. © Warner Bros. / Courtesy Everett Collection
そして、そんな最終回が近づくなか、スピンオフについての新たなニュースも増えてきた。まず、ノーマン・リーダス演じるダリルが主人公のスピンオフは、新キャストが判明。『TENET テネット』のクレマンス・ポエジーが、フランスの進歩的な宗教集団のメンバー、イザベル役で出演。イザベルは、パリでの暗い過去を持つキャラクターとのこと。そして、TV『チェルノブイリ』のアダム・ナガイティスが、英国出身で今はパリのブラックマーケットの有力者となったクイン役で出演。彼はナイトクラブのオーナーでもある。ちなみに、なぜダリルがフランスに行くのかはまだ不明。最終回でそれが描かれるのかも気になるところだ。
もうひとつのスピンオフ、リックとミショーンを描く作品についても新情報。ミショーン役のダナイ・グリラは、先頃公開された『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でも大活躍だったが、このスピンオフでの彼女の新たな役割が判明。この新作には俳優として参加するだけでなく、スコット・M・ギンプルと一緒にクリエイターとして関わり、脚本にも参加する。ギンプルの発言によれば、企画開発上の役割では「彼女が主演俳優で、僕が性格俳優。いい組み合わせだ。彼女はクリエイティヴな野心家で、今までやったことのないものをやりたがっている」とのことだ。
Danai Gurira as Michonne and Andrew Lincoln as Rick Grimes – The Walking Dead _ Season 5, Episode 13 – Photo Credit: Gene Page/AMC
また、グリラもつい最近、10月27日の「Deadline Hollywood」の取材で本作について発言。「これは歴史的ラブストーリー。リックとミショーンは、一緒にいたのに離ればなれになってしまった。荒れ狂う世界の中での2人がどんな旅をするのか、それを描く物語になります」。本家シリーズにはしばらく登場していない2人だが、最終話には現在の彼らについてのヒントがあるのだろうか。最終話では、スピンオフへのリンクにも注目したい。
文/平沢薫
2023/04/26
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