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2021年12月17日
『ウォーキング・デッド』シーズン11には、シーズン10に初登場したダリルの恋人リアが再登場! しかも新たな敵、”収穫者”のメンバーだった?! そんなリアを演じるリン・コリンズとはどんな俳優なのか。
シーズン10第18話「俺を見つけてくれ」で一時期、ダリルの恋人だった女性として登場したリアが、シーズン11に登場。しかも、今回の敵である”収穫者”のナンバー2の地位にいる。ダリルはこの集団に捕らえられて、彼らの一員になるかのように行動しているのは偽装だが、リアへの気持ちは変わっていない。第8話で、ダリルはリアに「俺と来い」と言うのだが…。ダリルとリアの関係がどうなるのかは、同話の大きなドラマのひとつになった。
JOHN CARTER, from left: Ciaran Hinds, Lynn Collins, 2012. ph: Frank Connor/©Walt Disney Pictures/Courtesy Everett Collection/AFLO
そんな重要な役であるリアを演じた女優リン・コリンズは、映画ファンなら見覚えがあるはず。ヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)で、主人公の恋人であるミュータントのシルバーフォックスを演じ、エドガー・ライス・バロウズの古典名作SF「火星のプリンセス」を映画化したSFアクション大作『ジョン・カーター』(12)で、火星のプリンセスことデジャー・ソリスを演じていた、と聞けば”ああ、あの時の!”と思い出す人も多いはず。これまでも、エキゾチックな雰囲気のある美女を演じてきた女優なのだ。
彼女のちょっと異国っぽい雰囲気は、彼女が両親の仕事の関係で子供時代をシンガポールで過ごしたからかもしれない。その頃、両親は沖縄空手を学んでいて、夏休みは彼女も一緒に沖縄で過ごしたとか。彼女にはチェロキー族の血が流れているという説もあり、真相は不明だが、アジアっぽい雰囲気があるのは、こうした子供時代の体験のせいかもしれない。後に一家は、彼女の生まれ故郷の米テキサス州ヒューストンに戻り、テキサスの高校を卒業した彼女は、ジュリアード音楽院に進み、女優の道を歩むことになった。
Lynn Collins at arrivals for DEAD WOMEN WALKING Premiere at the Tribeca Film Festival 2018, Cinepolis Chelsea, New York, NY April 20, 2018. Photo By: Derek Storm/Everett Collection/AFLO
ちなみに彼女は1977年5月16日生まれで、ダリル役のノーマン・リーダスは1969年1月6日生まれなので、彼よりも8歳年下。私生活では、ドラマ『エクスパンス 巨獣目ざめる』のスティーヴン・ストレイトと2007年に結婚して2013年に離婚。2014年に、日本での公開作はないが映画編集者出身の俳優マシュー・ボイルと結婚し、2016年に男の子、アッシャー・ヘンドリックス・ボイルが生まれている。
彼女のinsider.comでのインタビューによれば、今回のリア役には彼女と共通する部分があるそう。なんと、”収穫者”のリーダーである”教祖”は、彼女の父親に似ているのだとか。「まるでアートと人生がお互いを映し出しているようだと感じました。私の父は熱心なカトリック信者で、教祖とリアの関係は、私の子供時代の父との関係を思い出させることが多かったんです」とのこと。
Norman Reedus as Daryl Dixon, Lynn Collins as Leah – The Walking Dead _ Season 11, Episode 7 – Photo Credit: Josh Stringer/AMC
そして、リアはドラマでかなり大胆な行動もするが、彼女はリアを悪人だとは考えていない。「悪人とはどういう存在でしょう? もし人を殺すのが悪人だとしたら、このドラマの登場人物のほぼ全員が悪人です。誰が悪人で、誰がそうでないのかは、このドラマではとても判断が難しい。リアは、自分の仲間達を助けたいと思っているだけなんです」というのが彼女の意見だ。
キャロルやマギー同様、自分の意思で行動する強い女となったリアが、これから何をするのか。全米では2月配信開始のシーズン11第9話の彼女にも注目だ。
文/平沢薫
2023/07/19
2023/04/26