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2020年11月6日
Amazon Prime Videoで配信が始まったスピンオフ第2弾『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』。インタビュー第3弾は主人公姉妹と彼女たちに同行する友人2人を演じた若手キャストが登場!
Alexa Mansour as Hope, Aliyah Royale as Iris, Hal Cumpston as Silas, Nicolas Cantu as Elton – The Walking Dead: World Beyond _ Season 1 – Photo Credit: Jojo Whilden/AMC
――今回のキャラクターとオリジナルの『ウォーキング・デッド(TWD)』のキャラクターたちと比べて異なる部分はどこでしょうか。
ロワイヤル「未知の世界への道を進む、という意味ではシリーズ全体で重なることだけど、今回は『TWD』みたいな世界の中で、“どう生きるか”という視点によりフォーカスしていると思う。『TWD』のキャラクターたちは死というものをよく理解していて、そして死人の世界をどうにか生き残ろうとしている。でも本作のホープやアイリス、サイラスは生き残ろうって考えてるんじゃなく、ただ“生きてる”って感じているの。だから彼らはコミュニテイを去り、自分の人生を見つけようとするのよ」
カムストン「その通りだと思う。他のシリーズ作品と似ているところはある。だって同じユニバースに存在するし、同じクリエイターたちが参加しているからね。『TWD』と同じアポカリプスでさえあるわけだけど、素晴らしい人たちがやっていることに価値がある」
――コミュニテイの外に出たアイリスたちにいったい何が起こるのでしょうか?
ロワイヤル「ネタバレに気をつけて話すと、アイリスたちは旅の途中で面白いキャラクターに出会うの。それが楽しいと思う。誰が善人で誰が悪人か、誰が助けてくれて、誰が行く手を阻んで、旅を邪魔するか。誰がみんなの一体感をつくり、誰がそれをぶち壊そうとするか、見ていてとても面白いし、物語はよりパワフルになっていくわ」
カムストン「ありがたいことに僕が演じたサイラスはとても成長する。最初のほうは、あまり言葉をしゃべらないけど、最終的にはたくさんしゃべるようになるよ!人として大きくなっていくんだ」
Aliyah Royale as Iris, Alexa Mansour as Hope, Hal Cumpston as Silas, Nicolas Cantu as Elton – The Walking Dead: World Beyond _ Season 1 – Photo Credit: Sarah Shatz/AMC
――『~ワールド・ビヨンド』で探求されるテーマとはなんでしょうか?
ロワイヤル「まず、アイデンティティについてね。自分自身と周りが『こうであってほしい』と期待する自分は違うということ。アイリスはゾンビ発生のアポカリプスがやってきた時、まだ5歳か6歳だった。彼女はとても怖がりだったの。彼女は大切なものを失ったのは全部自分自身のせいなんだって思ってる。だからそれを償うために、彼女は必要とされるルールを全て受け入れて生きているの。コミュニティの中では、学級委員みたいな感じで規則を守って暮らしている。でも、自分は『こうあるべき』って気付くの。そしてアイリスは外に出ることを決めるんだけど、それをエルトンやサイラスは歓迎してくれる」
カムストン「ティーンから大人への変化みたいな、普遍的なことがたくさん描かれる。つまり成長するために世の中にある困難なことを乗り越えなきゃいけないってことだ。よく理解している人もいれば、まだ子供っぽい人もいるけど、それを描いている青春映画やドラマは、見ている全ての人を惹きつけるんだと思う。それから『TWD』シリーズには王道の、クレイジーな状況でキャラクターたちがどう行動するかという展開もある。自分のモラルが試される状況だね」
――『TWD』シリーズのなかに、お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。
ロワイヤル「ニーガンがお気に入りよ、大好き。その理由は本作でジュリア(・オーモンド)が演じるエリザベスが好きな理由でもあるんだけど。この人は悪者なのか、善人なのか、どういうつもりで悪さや良いことをするのか、不思議に思うことがあるでしょ。ニーガンとエリザベスはどちらもそういうタイプのいい例だと思う。 素晴らしいことをする時もあるし、そうじゃないこともあるけど、彼らがしたいようにしてるだけ。そういうところが魅力的なの」
カムストン「ダリルだね!単純に、彼を嫌いになるのは難しい。彼は仲間のことを気にしていないように見えるし、とても気難しい。それでも仲間のことを救うんだ。ムカつくし嫌なところもあるけど、最後には好きになってしまう」
Norman Reedus as Daryl Dixon – The Walking Dead _ Season 10, Episode 5 – Photo Credit: Jace Downs/AMC
――原作コミックを読んだり、これまでのシリーズを見たり、演じるうえで何か参考にしましたか?
ロワイヤル「私自身がゾンビやこのシリーズをとても怖いと思っていて、何年も遠ざかってた。それで本作に出ることが決まって、“どうにかしなきゃ”って。それでリサーチをし始めるなかで、オリジナル版と『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』を見て、もちろん原作コミックも読んだ。私たちが演じるキャラクターは、新しくて白紙状態だから、コミックに描かれたり、すでに書かれている物語を演じるわけじゃない。全く新しいキャラクターで、先入観がない。自分たちの思い通りのキャラクターをつくれる。全く新しい物語をつくることができるという考えでやってるわ。コミックやオリジナルの物語の外でね」
Alexa Mansour as Hope, Aliyah Royale as Iris – TWD: The World Beyond_Season 1 – Photo Credit: Sarah Shatz/AMC
――もともと『ウォーキング・デッド』シリーズのファンでした?
マンスール「私はホラーが大好きで、ゾンビ映画を見るのも好きだった。(『TWD』の放送局)AMCは昔、毎週金曜日に『Freaky Fridays』という枠があって、その日はいつも父と一緒に怖い映画を見ていたわ。11か12歳の頃に『TWD』が始まったの。最初の2シーズンまではハマってたんだけど、途中で怖くなりすぎて良くないと思って、見るのをやめてしまったんだけど」
カントゥ「僕はこのシリーズの大ファンなんだ。父さんと兄弟と、みんなで番組を一緒に見て、最高に楽しかった。それから、テルテイルが発売した『TWD』のゲーム・シリーズも大ファンだよ。小さい頃からゲームをやったり、テレビ番組や映画を見たり、ゾンビ関連のメディアは何でも手を出した。ゾンビはずっと僕の人生の一部だったし、今こうしてそういうエンターテインメントの冒険に参加してる。ゾンビものは、世界の終末を描くことができる様々な物語の、ひとつのジャンル。自分がその一部になれることがとても楽しいよ」
――ファンからはいい反応でも悪い反応もあると思いますが、そういう反応に若い俳優としてどう感じていますか?
マンスール「プレッシャーはたくさんあった。すでに一大ファン層のついたこのシリーズの世界に入るんだから。だから自分が出演するという記事が出たときには、とても不安だった。でもすぐに、暖かく迎え入れてもらえたみたいと分かったの。ファンのコメントが『TWD』ファミリーへようこそ、どんなキャラクターを演じるのか待ちきれない、といった感じだったから」
カントゥ「怖気ついてもおかしくないけど、僕が『大丈夫そうだ』って気付いたのは昨年のNYコミコンの時だ。その時初めてみんなに映像がお披露目されて、本家の『TWD』のすぐ後に僕たちのパネルの番だったんだ。あれは、人生で一番素晴らしい経験のひとつだったね。ステージに上がって行って、この番組を愛する人たちが、ユニバースに新しく入ってくる僕らを歓迎してくれるのを見て、本当にうれしかったよ」
Alexa Mansour as Hope, Aliyah Royale as Iris, Hal Cumpston as Silas, Nicolas Cantu as Elton, Annet Mahendru as Huck – The Walking Dead: World Beyond _ Season 1 – Photo Credit: Macall Polay/AMC
――『TWD』ユニバースとそこに登場するキャラクターたちの魅力はなんだと思いますか? またこの人気の持続の秘訣はどこにあるのでしょう。
カントゥ「オリジナルに関して言えば、家族意識みたいなものが大きいと思う。つまり、キャラクターを追いかけ、シーズンを経てどんなふうに成長していくのか、なぜ仲違いしてしまうのか、そういう大きな家族関係みたいなものを築いていく過程が見られること。それがオリジナル版の面白いところだった。そして『ワールド~』も、『TWD』という大きな全体としてみれば、やはりキャラクターが重要なんだと思う。みんなダリルの活躍を期待しているし、リックが今どこにいるのか本気で知りたがっていて、そのキャラクターたちに夢中なんだ。だから僕たちの番組でもやはりキャラクターが重要で、『TWD』ユニバースの一員であるからには、物語の謎を明かしながら、新たな謎を投げかけて世界観を広げていくことが大事だと思う」
マンスール「『TWD』がこんなに長く続いているのは、ただのよくあるゾンビ番組じゃないからだと思う。ただゾンビを殺しまくればそれでいいっていう話じゃない。登場人物たちはそれぞれに深みがあって、本物の人間たちで、安っぽい偽物のキャラクターじゃない。この番組は、子供たちやティーンエイジャー、ヤング・アダルトたちに、どんな感情を持ったっていいのだということ、そして物事はよくなるってことを証明してあげられると思う。そして、”共感できる”ってことが、この番組が特別たる所以だと思う」
Alexa Mansour as Hope, Aliyah Royale as Iris, Nicolas Cantu as Elton – TWD: The World Beyond_ Season 1 – Photo Credit: Sarah Shatz/AMC
――若いキャスト陣が一緒のシーンが多いですよね。セットではどんな雰囲気でしたか?
カントゥ「とても楽しかったよ、セットが恋しい。人生で何よりも最高の経験のひとつだった。僕はこんなに大きなユニバースに参加するのが初めてってだけじゃなく、TVのシリーズ番組に出演するのも初めてだった。みんなと家族みたいな関係を築けて本当に良かったよ。リッチモンドで撮影したからその間クールなレストランを巡ったし、僕とハルとアリーヤでヴァージニア・ビーチに行ったことがあった。彼らと過ごすのは本当に楽しかったよ」
マンスール「本当に、みんなと家族になれて最高だったし、おかげで色々とラクに演じられた。例えば、撮影が朝5時や6時まで続いたり、朝4時から始まったりする時、『友達に会いに行って、彼らと一緒に、大好きなことをやる』って思えたから、仕事に行くって感じがしなかった。週末にはみんなで仲良く過ごしたけど、それって本当恵まれた環境ね。だって時には、うまくやれない人と一緒に仕事をしなきゃいけないこともあるから。でも私たちにはそういう問題が一切起きなくて、それって実際かなりクレイジーなことだと思うわ」
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